地域猫の作り方

野良猫と地域猫の研究

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開拓者たち

ふた昔くらい前なんだけどね。
すでに引退した古老の獣医師から、初めて不妊手術をやった時の話を聞いたことがある。
まだ東京に犬猫病院が数軒しかなかったころらしい。
くわしい年代は不明だが、おそらく昭和時代の前半だろうか。

そのころ犬猫の不妊手術をしようという人は誰もいない、またやれる獣医師もいない。
生まれた子犬や子猫はもらってくれる人がいなけりゃ捨てに行く。
犬猫を医者にかけるのはよほどのお金持ちか変わり者。
それが常識だった時代。

獣医仲間の勉強会があって不妊手術をみんなでやったそうだ。
何匹かの手術をやり終わって、無事でなかったのがだいぶいたという。
手術をやっている最中に呼吸が止まったり、麻酔が覚めなかったりで命を落とした。
技術も熟練していなかったのかもしれないが、当時の麻酔がものすごく危険だったのが原因なんだろう。
そんな手術では誰もやる人はいない。
不妊手術の必要性はわかっていても、安全性が上がらなければ普及はしない。
そんな苦悩と試行錯誤の時代だったようだ。

後年、より安全性の高い麻酔薬の登場と麻酔器の開発で、不妊手術が普及し始めるようになる。
製薬会社、医療機器メーカー、そして現場の獣医師。
それぞれの分野に開拓者がいて、プロジェクトXのドラマがあった。
今のTNR運動が広がる礎を築いてきた人々である。
はじめの一歩を歩んだ人々の情熱がなければ、今でも殺すか捨てるかの選択肢しかなかっただろう。

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野良猫 捕獲か共存か 自治会、割れる対応(2月19日 朝日新聞)

テーマ:野良猫と地域猫 - ジャンル:ペット

  1. 2009/02/20(金) 11:43:17|
  2. 野良猫
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

コメント

開拓者たちの勇気と努力に感謝です。
そして、命を落とした猫たちのことも忘れないでいたいです。
今は、妊娠していなければ傷跡は1cmにも満たなくて済むと聞いています。10年くらい前と比べても医学は進んでいますね。
特に野良猫の不妊手術は、術後も身体の負担が大きいと命のも関わるので、大変有難いことです。


  1. 2009/02/22(日) 18:42:35 |
  2. URL |
  3. メイママ #vMf3HF/2
  4. [ 編集]

現場の職員が噛まれて大ケガをしないように、ということから麻酔吹き矢が考案され、さらにガス室が登場してきたのだと思っています。
今の批判に答えるために、高価な吸入麻酔薬のコストをいかに下げるか、という研究がされているようですね。
  1. 2009/02/21(土) 07:50:40 |
  2. URL |
  3. ちゃま坊 #-
  4. [ 編集]

あああ・・。
今でも充分とは到底思えませんが、更にツライ時代があったのですよね・・。

下関では、動物の殺処分に麻酔薬を導入しだしたそうです。
「殺すこと」が「いいこと」ではありませんが、せめて最期の苦痛の除去は最大の福音とも思えます・・。
  1. 2009/02/20(金) 21:38:59 |
  2. URL |
  3. ワタシ #-
  4. [ 編集]

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