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地域猫の作り方

野良猫と地域猫の研究

譲渡会「60才以上お断り」問題

■子猫だけの譲渡会

一昔前の猫の譲渡会は子猫の多い季節だけ開催していた。子猫を拾って困っている人がたくさんいたからだ。譲渡会と言えばいつも子猫が独占していた。
猫の寿命が延びて15~20年くらい生きるようになってきた。すると60才過ぎてから猫を飼い始めると終生飼養がむずかしくなる。譲渡後に成猫になって出戻ってきても、次のもらい手は見つからない。
だから子猫は「60才以上お断り」なのだ。

子猫の譲渡会

■成猫が増えてきた譲渡会

近年、譲渡会に出る成猫が増えてきて、お客さんも保護した成猫を飼いたいという人が来る。世の中変わってきたのだ。
成猫ならば季節に関係なく一年中いる。だからほぼ毎月開催するようになった。
やはり終生飼育は条件だが、もし出戻っても、定期開催しているのでチャンスは何度もある。
譲渡の条件に里親の年齢は考慮するが、以前よりはゆるくなっている。

成猫の譲渡会

■「60才以上お断り」で何が起きているのか。

「60才以上お断り」で断られた方がペットショップで買ってしまうことがある。
ペットショップは年齢制限や審査はないから、お金さえあれば誰でも入手できる。
では数年後、その猫が飼えなくなったらどうなるのか。
引き取り手がないと、行政に収容されたり遺棄されたりする。めぐりめぐって譲渡会に出ることもある。
すると繁殖の蛇口を閉めていない所から1匹増えたことになる。
繁殖を抑えるべき活動が、繁殖を促す結果になってしまう

譲渡会場

■高齢者が飼えなくなった猫

高齢者と暮らしてきた猫のもらい手探しはこれからさらに増えるはずだ。今保護猫活動をしている人たちだって、いずれ高齢者の仲間入りする。「60才」にこだわり続けるとこれからはやっていけなくなる。
少なくとも譲渡会の入り口で年齢制限するのではなく、個別に面接してから判定すべきである。60才過ぎていても、その方にあった年齢の成猫がきっと見つかるはずだ。





  1. 2019/03/13(水) 18:36:23|
  2. 猫もらい手探し
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野良猫にマイクロチップの課題~3m離れて読めるかどうか

マイクロチップc
マイクロチップリーダー

この10年で耳カットは普及した。都内を歩いて見かける猫の多くは耳カットしてある。
外猫の個体識別方法にはいろいろな試行錯誤があったが、今のところ耳カットと写真が見分ける標準である。
普及したポイントは以下である。
■捕獲しなくても、だれでも見分けられる。
■生涯に渡って識別できる。
■大きく健康を害しない。

マイクロチップも20年以上の歴史はあるが、外猫の識別にはほとんど利用されていない。
なぜか
まず情報を読み取るリーダーという機器を持っている人が少ない。
持っていても、さわれる距離まで近寄らないと読み取れない。(今のリーダーは読取距離3cm)
読み取れても英数字の羅列で、解読するにはさらに手続きが必要となる。

外猫の個体識別として普及するには現在の性能のままではダメだ。
改良点を以下に提言する。

■3m以上離れていても読み取れること。
■リーダーの値段が安く多くの人が持てるようにすること。
■TNRの年月日、場所、動物病院くらいの情報はだれでもその場で読めるようにすること。

スマホのカメラでQRコードを読み取れば、実に多くの情報がわかる時代になった。マイクロチップのシステムももっと進化できると感じる。


  1. 2019/03/02(土) 12:32:01|
  2. TNRの研究
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