
耳カットの目的は、外猫が何度も捕まって手術されることを防ぐことにある。
数メートル先から、肉眼で誰でもわかるようでないと困る。
地域猫活動の普及で、行政のパンフレットなどでも広報されるようになってきた。
手術によく使われる道具:ハサミ、メス、鉗子、電気メス、焼灼器、止血剤、止血パウダーなど
術式や形や大きさ部位などは獣医師によって違ってくる。
耳カット猫は近年、保護猫の譲渡会でもよく見かけるようになってきた。
子猫もいるが年数を経た保護猫もいる。
観察してみるといくつか気が付くことがある。
耳カットは人為的な外傷と考えると、
治癒とともに形が変化してくることがよくある。
■小さすぎる耳カットは、
毛が伸びるとわからなくなることがある。
■大きすぎる耳カットは、先端が重力でだんだん下に垂れてくる。
■加熱止血は丸みを帯びた形になる。
外で暮らしている場合は、小さすぎるよりも大きすぎるほうがまだよい。
しかし譲渡会に出るとなると、見た目の形も気になってくる。
にほんブログ村
- 2017/09/26(火) 15:40:04|
- TNRの研究
-
| トラックバック:0
-
| コメント:2

警戒心が強く攻撃性のある猫をならすには
1 仲間から引き離す:精神的に親兄弟に頼れない環境にする。
2 ケージに入れて常に人間のそばに置く:隠れる場所を作らない。人間の声、臭いに慣れさせる。人のいる時だけエサを食べられるようにする。
3 暇があったら常に触る:人間の手が「楽しい」とか「おいしい」につながることを学習させる。
■若い猫ほど環境に順応しやすい。
■細長いオヤツを使って、人の手から直接食べさせる練習をする。
■子猫はタオルで顔を隠してから、後方から首のうしろの皮をつまんで抱き上げる。
■猫に大きな声はタブー
■3日でなれる猫もいるが、10年以上かかる猫もいる。
■なれる速度はスキンシップの時間に比例する。
■譲渡会では年齢や容姿より、抱っこできる猫から決まっていく
にほんブログ村
- 2017/09/22(金) 18:16:41|
- 猫もらい手探し
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0

捕獲器で捕まえた子猫が人になれていない場合、その後どうするかの判断は人によって違う。
多くの人が迷っているのが現実だ。
そこで一つの判断基準を提案してみる。
1 体重1kg未満の子猫は保護して譲渡。人になれる確率が高いという理由。
2 体重1kg以上(生後約2か月強)は、不妊手術と耳カット、ケージで2週間観察。人になれそうであれば譲渡へ。なれそうでない場合はリリース。
3 体重2kg以上(生後3か月強)は、通常のTNRを実施。
■「愛情があれば絶対になれる」は禁句。
なれなかった場合「愛情が足りないからだ」となり、ケンカとなる。家庭内ノラを抱えているベテラン猫ボラさんは実際多くいる。人になれると信じて、TNRのタイミングと判断を誤ると家庭内ノラになる。
■捕獲後2週間以内であればリリースした場合でも、親兄弟は覚えていて元の縄張りに戻りやすい。何か月も保護してからのリリースは猫に迷惑。
■若齢を理由に手術をしないでリリースした場合、次に捕まる保証はない。メス猫の場合最短で生後8か月目に出産する。
■親子の別れは通常3ヶ月ごろにある。人になれていなければ成猫と同じTNRを実施。
にほんブログ村
- 2017/09/20(水) 18:54:54|
- 野良猫
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0