
バブルがはじけてから、利用していない土地を持っていると損をするようになった。
整地され細かく分割して、ミニ住宅として売りに出される。
ミニとは言え普通の人には一生をかけた大きな買い物である。
新居に入れば車を買い、ささやかな庭に花も植える。
夢のマイホームを手に入れた人は、
そこに野良猫たちが暮らしていたことを知らない。
暮らし始めて気がつくのである。
「何て野良猫の多い所なんだ。」
車を傷つけられたと怒る。
花壇を荒らされたと怒る。
野良猫なんとかならないのか、と悩む。
怒りのはけ口は保健所とエサやりに向かう。
「野良猫にエサをやるな!」
で始まるおきまりのパターンである。
野良猫問題の発生には人間の経済活動が深く関わっている。
土地に境界線を引いて、「ここは俺のものだ」と言っても、
猫にはまった理解できない。
猫の世界では、目には見えないナワバリの境界線が別にある。
「人間とは不可解な動物である」
と、猫の目には映るにちがいない。





