
いま糖尿病猫と戦っている。
いや、戦っているのは猫自身だから、人間はただ応援しているだけにすぎない。
糖尿病はオシッコに糖が出る病気だ。なめると甘いはずだから、アリがたかるかもしれない。
血液中のブドウ糖の量が300を越えると、尿に糖が出始める。最初は喉が渇き大量に水を飲みたがる。
長期間高血糖が続くと、代謝異常でケトン体という有害物質が蓄積されてくる。
ケトーシスという中毒症状である。食べなくなり吐いてぐったりする。
こうなると点滴をしながらインスリンで血糖値を下げてやる必要がある。
手遅れになると死に至る。
ところが動物治療用のインスリン製剤はない。
人間用の製剤を利用するしかないのだが、どのくらいの量を使ったらいいか医師はみな試行錯誤を繰り返す。多すぎればインスリンショックを起こすし、少ないと手遅れになる。
猫の糖尿病の原因は様々だが、24時間いつでもエサが食べられる環境にある猫に多い。食べると血糖値が上がる。空腹の時には血糖値が下がる。これが健康な猫のリズムなのだ。しかし空腹を知らない猫は血糖値が下がる暇がなくなる。
これは猫の生活習慣病なのかもしれない。





